その時、東京で何が起きていたのか、是非とも見届けて頂きたい。

序盤は平穏な日常が描写されながらも、猟奇殺人事件の話題や行方不明の友人など、不穏な気配が見え隠れしている。パニックの前触れを感じさせるドキドキ感がたまりません。

実在の地名や施設、音楽タイトルなどの存在が、作品への没入感をより高めてくれています。

パニック部分の描写も秀逸で、光景が目に浮かぶようです。良質なパニックムービーを見終えたような満足感が得られました。

ネタバレとなってしまうので詳細は伏せますが、パニックを引き起こした現象の正体は目から鱗でした。なるほど、そういう方向へ向いていたのかと。

完成度が高く、とても満足感の高い作品でした。
皆様も、是非読んでみてください。