家族とは。蜘蛛が導く気づき。

助けた蜘蛛に、願いを叶えてあげると言われたカオルは、日々の生活に疲れていると告げる。すると、願いを曲解されてしまったのか、彼女の三人の子供達が突然失踪してしまった。

ネタバレとなってしまうので詳細は語れませんが、子供の失踪という衝撃的な始まり方でありながら、決してネガティブな物語ではありません。大切なものに気付かされる素敵なお話です。

作中、蜘蛛の出番こそ多くはないものの、かなりの存在感を放ちます。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」然り、蜘蛛とは時に運命を左右する神秘的な存在なのかもしれませんね。