な和やかな世界に浸ることができる作品です。
インパクトではなく物語で読ませる作品であり、導入からその雰囲気に包み込まれてしまいました。
世界観じたいが主張するようなものではなく、何気ない日常の中で街中や店がどんな雰囲気でどんな人々が暮らしているのか想像をかき立てるとても見事な描写で表されているため、気を張って読む必要もまったくありません!
第1部はまさに職人としての主人公の一面、矜持と言ってもいいかもしれませんが、そんな主人公としての日常を見せてくれるエピソードが詰め込まれています。
第2部からこの物語の歯車が回り出すのですが、展開を急ぐことなく丁寧な話で綴られているため、読み手が置いてきぼりになる心配も不要です!
主人公の魅力もあるのですが、個人的に好きなキャラとしては相棒そして兄貴分的なキャラがとても好感がもてる良いキャラで主人公の至らなさなどを上手くサポートしてくれる面がとても印象的。
主要人物以外も癖や魅力的なキャラの描き方が目立ち第1部からの第2部への導入部分でちょっとだけ登場する裕福な男性のイケメン具合も良でした!
まだあらすじ内容に追いついてはいない状況で、これからの展開が少し胸が苦しくなりそうではあるのですがそれをどう乗りえていくかが楽しみな作品です!