最終章 ⑶ 完

「よし! 大丈夫。こんなにかわいい娘が私の妹だなんて信じられないわ。がんばって、こい!」

 と言って、髪の毛を後に持っていって、紺のリボンで結びながら、そして、胸の前に。澄香姉さんは、私の背中をポンと叩いた。


  初めてモト君と待ち合わせした時と同じように、柱の陰で来るのを待っていた。学生会館の前、必ずこの前を通るはず。微笑む練習してたけど、ちょっとひきつっていたかも。


 来た!  その時、周りは見えない、モト君だけしか私には映らなかった。会いたかった! ゆっくりと踏み出して、微笑み気味で。モト君がびっくりした様子で私を見ている。あの青と紅のお守りを握り締めて、私、自然と小走りになって、


「モト君 モト君」と近づいて行った。モト君も駆け寄ってくれて、


「えへっ 追いかけて来ちゃった。初めて親不孝したんだぁー 学部違うけど、又、一緒に勉強できるネ」 


 そーしたら、モト君が私を抱きしめてくれた、思いっきり 私は・・・モト君のものになるんだよーと 感じていた


  Is Happy


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本町絢 外伝 絢と僕の留メ具の掛け違い・・そして すんのはじめ @sunno

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