はじまり
錠月栞
はじまり
その小さな星には、男がたった一人で暮らしていた。
星には水も植物も豊富にあったし、敵になるような動物もいなかった。唯一の欠点は娯楽に乏しいことぐらいだったが、男にとってそんなことは、些細なことでしかなかった。
そんな平和な星で、男が何百回と繰り返してきた、日常を送っていたある日のこと。
その日の朝、男は住処である小さな家のベッドで目を覚ますと、日課の散歩に出かけた。起きた後にいつも、この星を一周してから朝食を食べることが、男の長年の習慣だったのだ。
いつも通り、星は平和そのものだったが。そんな平穏は星の半分を過ぎたところで、破られることになる。
煎じれば美味しいお茶になる、柔らかで短い草の生えた草原に、男が差し掛かった時。いつもは草以外何もないその草原の中央に、何か異物が転がっていることに気が付いた。
「あれは、一体……」
見慣れないものの出現に、男は戸惑いつつも、実に何十年かぶりに警戒心を強める。近くに転がっていた、尖った小さな石を拾い上げ、男は草原に転がる異物に近づいた。
だが近づくにつれてそれが、襲い掛かってくる気配のないことが分かった。足音が聞こえているはずなのに、動く気配が一向にない。
そのことに気づいた男は、念のため石は持ったままにしつつも、足を動かすペースを少しだけ速める。
距離を詰めて、草の中に転がったそれを覗き込むと。
草原の中央に転がっていたその異物が、一人の女性であることに、男は気が付いた。
その女は鮮やかな桃色の髪をしていて、その隙間から曲がった小さな角が生えていた。うつぶせに倒れこんだその背中からは、天使のような一対の翼が生えていたが、その二本の翼が動く気配はない。
それもそのはず。女は傷だらけであり、本来純白の色をしているのであろう翼は、彼女自身の流す血の色で、ほとんど赤く染まってしまっていた。
「わっ」
驚きによって、思わず手に持っていた石を放り捨ててしまいながらも。もはや男にとって石のことなど、どうでも良いことだった。
「だ、大丈夫かっ」
倒れこんだ女に駆け寄ると、彼女がまだ微かに呼吸をしていることが分かった。だがこのまま放っておけば、息絶えるのも時間の問題だろう。
男が迷うことは無かった。自分の星で見知らぬ女が死ぬことより、この見知らぬ女を助けることを、男は即座に選択した。
「しっかりしろ、おいっ」
呼びかけながらも、男は女を抱きかかえると、来た道を引き返していった。女の体は鎧を身に纏っていたこともあって重かったが、退屈な時間を肉体の鍛錬にも充てていた男には、女を運ぶことが一切苦にならなかった。
ずっと自分一人が暮らしてきた家に、男は女を運び入れると、ベッドの上にそっと寝かせた。女は相変わらず荒い呼吸を繰り返し、意識は無いようだった。
男はそんな女の鎧と衣服を剥ぎ取り、彼女の怪我を確かめた。内臓は傷ついていないようだったが、全身に深い切り傷があり、腕と足の骨が折れているようだった。
傷を確かめた男は、自家製の軟膏を持ってきて、切り傷に丁寧に塗り込んでいた。時々女が痛みに呻いたが、気にせずに塗って深い所には布を巻いておいた。
切り傷の処置が終わると、骨折した手足に添え木を当てて固定し、女の額に濡らした布を乗せてやった。
時々額の布を替えてやったり、体の汗を拭いてやったりと、男は寝る間も惜しんで女の看病を続けた。そうしているうちに、荒かった女の呼吸も次第に落ち着いてゆき、規則正しい確かなものになっていった。
やがて長時間の看病の疲れから、椅子に座ったままつい寝入ってしまった男が、ぼんやりとした頭で目を覚ますと。
いつの間にか、ベッドの中で女が、体を起こしていた。
「……起きたのか」
男が声をかけると、窓の方を見ていた女は男の方に顔を向ける。ルビーのような赤い瞳が、天井の照明の光を受け、きらきらと輝いて見えた。
「ここは、一体」
女性らしい高さに、力強さが籠った声で、女は男に言った。
「ここは俺の星だ。俺が見つけて、それ以来ずっと一人で住んでいる」
「そうか。私は、私は確か戦っていて、それで―――うっ」
そこまで言って女は、辛そうに頭を押さえた。男は慌てて、苦しむ女に手を伸ばす。
「君は酷い怪我をして倒れていたんだ、記憶が混乱するのも無理はない」
「そうか……君が、看病してくれたのか。すまない」
息を吐き出し、額の汗を拭って。女は男に向かって微笑む。その微笑は、この星にあるどんなものよりも美しく思えた。
「本当に……本当に酷い怪我だったんだ……だからしばらく、ここにいるといい……この星は平和で、安全だ……だから……」
見惚れてぼんやりと、男が無意識のうちにそう口走ると、女は静かに頷いて見せた。
「ああ、そうさせてもらうよ。どこかに行くにしても、どこに行くつもりだったのかも思いだせないのだから」
女の答えに、男は思わず顔を綻ばせていた。そんな男に対して、女もまた微かに笑って見せる。
こうして男は、背に純白の翼を持った女と、平和な星で共に暮らし始めた。
男の甲斐甲斐しい看病によって、女の怪我はどんどん治ってゆき、ついには立って歩けるようにまで回復した。
歩けるようになると、女はよく家の外に出て、無数の星が煌めく黒い空を見上げていた。
そんな女の姿を見るたびに、男は何故だか不安に駆られて。いつも気が付くと、女に声をかけていた。
「散歩に、いかないか」
今日もまた、無言で空を見上げる女に声をかけると。女は空から男へと視線を移して頷いた。
「いい提案だ」
長い間、一人で歩き続けてきたお決まりの散歩コースを、男は女と共に歩いて行った。道は何も変わらないはずなのに、隣に女がいるというだけで。散歩がいつもの何十倍も、楽しいと思えるような気がした。
「足の調子はどうだろうか」
「まだ走ったりするようなことはしないほうがいいだろうが、こうして普通に歩く分には問題が無い。君の、熱心な看病のおかげだよ。ありがとう」
女からの素直な礼に、男はつい恥ずかしくなって俯く。照れるのなんてそれこそ、いつ振りのことなのだろうか。
だがそんな照れとは対照的に、女の怪我が快方に向かえば向かうほど、男の中で強まっていく感情があった。
それは女が空を見ている時に感じるものと同じで、女が、怪我の治った女が翼を広げて、飛び去ってしまうのではないかという不安だった。
突然やってきた女が、突然去るだけなのに。なんでこんなにもそのことを恐れるのか、男自身いまいち理解できなかったが。
それでも女がこの星から去ってしまうことに、男は酷く怯えていた。彼女にずっと、ここにいて欲しいのだと、そう思うようになっていた。
「……一つ聞いていいか」
胸の中で広がるその不安が、口を突いてこぼれた。女が男の方に、その美しい顔を向ける。言葉の続きを、待っているようだった。
女の答えが怖かった。怖かったがそれでも、聞かずにはいられなかった。
「君はどうして、時々ああいうふうに、空を見上げているんだ」
男の問いに、女はそっと赤い目を細めた。そして困ったような表情を浮かべて、足を止め、空に視線を向ける。
「私自身も分からないんだ。ただ気が付いたら、いつの間にか空を見上げている」
「そう、なのか」
「ただこれだけは、何となく感じるんだ。どこかは分からないが、あの空に浮かぶ星々のどこかに、私が行くべきところがあるんだと」
それは、男がもっとも恐れていた言葉だった。やはり彼女は怪我が完治したら、ここから去ってしまうのか。
嫌だ。心の中で強くそう思った瞬間。男は女の、包帯を巻いていないほうの腕を掴んでいた。力を込めて強く、握りしめて。
「痛いんだが」
「……」
「手を、離してくれないか」
「嫌だ」
強く言い切ると、男は女の腕を掴んでいないほうの手で、そっと女を抱き寄せる。女は筋肉のあるがっしりとした体つきをしていたが、男よりも一回り小柄であった。
女の体をしっかり抱き寄せると、男は彼女の腕を掴んでいた手を放して、両腕でしっかりと彼女を抱きしめる。
「何の真似だ」
女が警戒しているのが分かったが、その警戒を解くように、男は女の鮮やかな桃色の髪を、そっと指にからめる。
そのまま毛先を弄びながら、男は女の片耳に。もはや誰にも言うことは無いのではないかと思っていた、古く懐かしい言葉を囁いた。
「君のことを、愛しているんだ」
耳元から口を離して、女の顔を見つめると。女は何も言わずに、男のことを見つめ返してくる。
その表情は微笑んでこそいなかったが、不愉快だというように、歪んでもいなかった。
「だから、だからお願いだ。どこにもいかないでくれ、ずっとここにいてくれ」
呪縛のように言い放って。男は女の返答を待たずに、彼女の唇に自分の唇を重ね合わせる。女の柔らかな唇から、「それは出来ない」という一言が、発せられるのを防ぐために。
女は抵抗しなかった。抵抗せずにただ、男のことを受け入れてくれた。
こうして男と女は、愛し合うようになった。
ある日、女が体調を崩して、身ごもったことが分かった。
女は酷く戸惑ったものの、男はとても喜んで、二人の愛の結晶である子供の誕生に思いを馳せた。
腹の中の子供のことを、目を輝かせて語る男の姿に、どこか不安げだった女も絆されてゆき、この星で我が子を産み育てることを決意した。
やがて月日が満ちて、女は可愛らしい赤子を出産した。お産は驚くほど安定して、女も赤子も無事であった。
生まれた赤子は娘であり、産声を上げる娘を抱きかかえて、男は涙を流して歓喜の言葉を叫び続けた。
そんな男に対して、少しだけ呆れた顔をしながらも、女もまたどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。
二人の間に生まれた娘は、順調に健やかに、すくすくと育っていった。娘は母親である女によく似ていて、大人になれば女と瓜二つの姿になるのではないかと思えるほどたった。
愛する女と、その女との娘。三人で暮らす日々は、この星でたった一人で暮らしてきた日々が嘘に思えてしまうほど、幸せに溢れたものだった。
ベッドに腰かけ、幼い娘に子守唄を歌う女を見つめながら、幸福に満ちた頭で男はぼんやりと考える。
子供が生まれたのだ、もうこれで彼女が、この星から去ることは無いだろう。誰かに死が訪れるその時まで、三人家族のこの、幸せな暮らしが続くのだ。
気が付くと、女の歌う不思議な旋律の子守歌のおかげで、横になっていた娘はいつの間にか、深い眠りの中に入り込んでしまっていた。
「私たちも、そろそろ休もう」
「そうだな、おやすみ」
三人で眠れるように、造り直したベッドの上に、男と女は横たわる。娘を挟み込むようにして寝そべった二人は、心地よい睡魔が襲い掛かってくるまで、ずっとそうして見つめ合っていた。
どれぐらい眠っていただろうか。男が目を覚ますと、ベッドの中には己の他に、娘しかいなかった。
体を起こして女の姿を探すと、窓の外に人影が見えた。
ベッドから離れ、男が家の外に出ると。女は立ったまま、いつものように黒い空を見上げていた。
その姿を見るたびに、いつも決まって男の頭の中から幸せが消え去り、あのどうしようもない不安で埋め尽くされてしまうのだ。
娘が生まれて、きっともう、女が去ることは無いだろうと思いつつも。
最近女が空を見上げる頻度が、次第に増えていることに、男は気づいていた。
それでも、男は信じたかった。女がこの星を、去ることは無くずっとここにいてくれるということを、信じていたかった。
「寒く、ないか」
男が女に声をかけると、女は我に返った様子で、男の方を振り向く。
そんな女に対して、男は内心の不安を押し殺して、何気ない様子で片手を上げて見せた。
「そんなところにずっと立っていると、体が冷えるだろう。ほら中に入れ、お茶を淹れよう」
女は何も言わずに、男に微笑んで見せた。その笑顔がどこか寂しそうに見えたのは、気のせいだと思いたかった。
出会いがある日突然やってきたように、その日も突然やってきた。
ある夜のこと。男が目を覚ますと、またしても隣にいるのは娘だけで、女の姿は消えていた。
最近女がベッドを抜け出し、空を見上げる頻度が増えていた。だからお決まりの不安を感じつつも、いつものことだと思いながら、男はベッドを離れ上着を羽織る。
どうせまた、家の外で空を見上げているのだろう。一言呼びかければ、我に返って自分に向かって微笑んでくれるはずだ。そう思っていた。
だが外に出ようとしたとき、家の片隅に置かれていたはずの、彼女の鎧が消えていることに気が付いた。それが何を意味するのか、考える間もなく理解できた。
男が家の外に飛び出すと、そこには予想通り、女が立っていた。ただしいつもと違って、丁寧に磨き上げられた鎧を着込んでいる。
「ま、待てっ」
男が叫ぶと、女は男の方に顔を向ける。夜闇の中、星々の光に照らされた女の顔は、息をのむほど美しく思えた。
「き、昨日採れた果実で、ジャムを作ろうと思うんだ。クラッカーに塗って食べたら、きっと美味しい。あの子もきっと喜ぶはずだ、だから」
無駄だと、男自身が一番よく分かっていた。もう彼女を引き留められないことは、分かっていたのだが。
それでも言わずには、叫ばずにはいられなかった。
「だから、行かないでくれっ」
女は一瞬、たった一瞬だけ、辛そうな表情をしたものの。すぐにそんな表情をかき消して、静かにかぶりを振って見せる。
「残念だけどそれは出来ない。行くべき場所を思いだした以上、私はそこに行かなければいけない。ここを、去るしかないのだ」
「あの子は、あの子はどうなるんだっ、あの子を残して去るというのかっ」
男の問いに、女は答えなかった。微かに悲しそうな瞳をしながらも、表情の無い顔でたた俯いただけだった。
「お願いだ、行かないでくれ、ずっとここにいてくれ、お願いだ、お願いだ……」
懇願するように言う男の両目から、涙が溢れこぼれ落ちてゆく。それでもやはり、女の態度が変わることは無い。
「愛しているよ、君のことも、あの子のことも」
囁くように彼女は言って、背中の翼を大きく広げる。
純白の美しい翼を羽ばたかせて。ゆっくりと浮遊してゆきながら、女は最後に一度だけ、男の方を振り返る。
「でも、さよならだ」
男が叫び返す間もなく、女は星の輝く黒い空へと、飛び去ってゆく。一度、瞬きをしただけで、女の姿はもう、どこにも見えなくなっていた。
地面に座り込み、男はぼんやりと、女が消えた空を見上げていた。
いつかこんな日が来るのではないかと、思っていたのだが。そんなことはないと、ずっと自分に言い聞かせてきた。
だがそれは単なる願望に過ぎず、女は去ってしまった。自分と、娘のことを残して。
もう二度と、彼女がこの星に、帰ってくることは無いだろう。
残された男は、それでも懸命に、娘のことを育てた。
女が帰ってくることは無かった。
娘は女が去ったことを酷く悲しんだが、成長するにつれてしっかりした性格になってゆき。逆に年老いてゆく男のことを、支えてくれるようになった。
女が帰ってくることは無かった。
やがて老いのせいで男は家から出るのも難しくなり、娘はそんな男の世話をしながら、日々の生活を送るようになった。そんな娘に対して、男が申し訳ない気持ちを伝えると、娘は「大丈夫だ」と言って笑った。
女が帰ってくることは無かった。
ある日男は目を覚ますと、自分に残された時間がもう、この一日だけしかないことを知った。
男は娘をベッドの傍らに呼ぶと、痩せて骨と皮だけになった手を彼女に向かって伸ばした。
「もっとよく、顔を見せてくれないか」
娘は男の手を握り、母親に、男の愛した女によく似たその顔を、目の悪くなった男の顔に近づける。そこに浮かぶ表情は、とても悲しそうだった。
「父さん」
そこに彼女がいることを確かめるように、男は娘の顔に触れて、頬を撫でる。娘はくすぐったそうに、ちょっとだけ表情を歪めた。
「すまない……」
謝って手を離すと、娘は静かにかぶりを振って、男のことを真っ直ぐ見つめる。
「父さんは、母さんのこと恨んでるの」
それは男にとって、あまりにも意外な質問だった。
「父さんは、私たちを捨てた母さんのことを恨んでるの」
繰り返し問いかける娘に対し、男は息を吐き出すと、静かに目を閉じる。
「恨んでなんかないさ。そもそもあの人を、ずっとこの星に留めておくこと自体が、初めから無理なことだったんだ。だから、去ってしまうのは仕方のないことだと、ずっと思っていた。俺はただそれを、そんなことないと否定していただけで。初めから、分かりきっていたことなんだ。だから、恨んでなんかない」
半ば自分に言い聞かせるように言ってから、男は閉じていた目を開く。同時に、脳内に浮かんでいた女との日々の思い出も、泡のように消え去ってゆく。
「……ただ出来ることなら、もう一度だけ」
老眼のせいなのか、それとも他に原因があるのか。
「死ぬ前にあの人に、会いたかったな……」
ぼやけた視界の中で、目の前にいる娘の顔が、かつてここにいた女の顔と、ぴったり重なって見えたのだ。
娘は何も言わなかった。何も言わずに、男のことを見つめていた。
その晩、男は息を引き取った。
死んだ男の亡骸は、娘によって建てられた墓の中に葬られた。
死体の埋まった土の上に、手作りの墓標を刺すと、娘はしばらく墓を見つめてから、手を合わせて目を瞑った。
追悼の言葉は何も知らないが、この状況ではこうすることが、正しい行いだと思ったからだ。
しばらくそうやって手を合わせてから、娘は目を開くと、鼻から小さく息を吐き出し、墓に向かって片手を振る。
「じゃあね、父さん」
足元に置いておいた、最低限の荷物をまとめた包みを持ち上げると。娘は、いや少女は墓から離れて、黒い空を見上げる。
かつて母親がやってきて、この星から度々見上げて、去っていった黒い空を。
見上げて、そして。少女は己の背中に付いた、純白の翼を広げて。ゆっくりと羽ばたかせると、母の消えた空へと、一人、舞い上がっていった。
はじまり 錠月栞 @MOONLOCK
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