たとえイジメ被害者の児童に問題行動があったんだとしても、子供にその対処をさせた大人にこそ責任があるんであって、それを『イジメはイジメられる側にも原因がある』で言い逃れられると考えてるのが姑息だと

 <自分の子供が他所様の子供を死ぬまで追い詰めてるのを放置してる親>

 なんてものが存在する限りは、親なんて、

 <必ず尊敬すべきもの>

 でも、

 <必ず恩を返すべきもの>

 でもなんでもないよ。

 <自分勝手に子供を作っておいて都合悪くなったら言い訳並べて逃げ回るだけの存在>

 ってだけでいいじゃん?

 私はね、自分が<親>だからこそそう思うんだよ。自分が親だからこそ自分が完璧じゃないことが分かるし、万能じゃないことも分かる。失敗もするし怠けたくなることもある。甘えたい時だってある。

 そんなこと分かってるよ。分かってるからこそ、<努力>って言葉で相手を丸め込もうとは思わないってだけ。相手を殴ろうと思わないだけ。

 それの何がおかしいの?

 そもそもさ、<イジメ対策>を学校とかに丸投げしようってのがおかしいと思うけど?

『自分の子供が他所様の子供を死ぬまで追い詰めようとしてる』

 なんてことについての対策を赤の他人に丸投げするって、普通に意味分からないんですけど?

 自分の子供だよ? 自分の子供が他所様の子供を死ぬまで追い詰めようとしてるんだよ? なんで親がそれをやめさせることに真剣にならないの? おかしいじゃん。

『自分の子供が他所様の子供を死ぬまで追い詰める』ことより、『自分の楽しみを優先したい』っての?

 いやいや、命がかかってんだよ? 人の命がかかってんの。ましてや、ホントに自分の子供が他所様の子供を死に追いやったりしたら、自分の人生にまでメチャクチャ影響したりするんだよ?

『一人の子供の命より、十人の子供の将来が大事』

 とか言った学校関係者がいたらしいけど、まあそれが本当のことかどうか私は裏を取ってないから分からないけど、もしそんなことを言うのが実際にいたとしたら、そんなのに<イジメ対策>なんてものを丸投げする神経が理解できないよ。

 <イジメ対策>なんて、それぞれの子供の親が、

『自分の子供に他所様の子供を攻撃させない』

 ことを徹底すれば済む話じゃん。なんでそれをしないの? やっぱり自分の楽しみとかを優先したいから?

 うん、それが<甘え>じゃないってのはやっぱり分からないな。

 自分の勝手で作った子供が他所様の子供を攻撃してるのをむざむざ見逃すって、普通に反社会的な振る舞いだよね?

 社会に対してのリスクそのものだよね?

 自分の勝手で作った子供が他所様の子供を攻撃しないように努力してない親が<努力>を語れるってなんで考えられるんだろうね?


 確かに親だって完璧じゃないよ。ただの人間なんだから。だけど、親が完璧じゃないなら、親より人生経験が少なくて未熟なはずの子供が完璧なことができるわけじゃないじゃん。

『イジメはイジメられる側にも原因がある』

 ってのが定番の言い訳だけど、なるほど確かに被害者の側に問題行動があった事例もあるかもだけど、そもそも児童の問題行動に対処するのは大人の役目だよね? 大人より人生経験が少なくて児童心理について学んでるわけでもなくて児童の問題行動への対処法も学んでるわけでもない子供に、なんでその対処を丸投げしてんの? おかしいじゃん。

 問題行動への対処って、専門家でも簡単にできることじゃないんでしょ? その難しい<問題行動がやまない児童への対処>を子供にやらせる神経が理解できないんですけど?

 問題行動の原因がその児童の家庭にある場合、それこそ子供に何ができるってのさ? 漫画やアニメじゃないんだよ? 

 子供の同級生に問題行動がやまない児童がいたとしても、専門家でもない我が子にその対処させるなんて、どんな神経してたらそんな訳分からないこと考えられんの?

 たとえイジメ被害者の児童に問題行動があったんだとしても、子供にその対処をさせた大人にこそ責任があるんであって、それを『イジメはイジメられる側にも原因がある』で言い逃れられると考えてるのが姑息だと思うんだけどね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

蒼井霧雨 ~私が子供達に伝えたいこと~ イジメについて 京衛武百十 @km110

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ