第4話 それでもなお 生きていく
辿り着けない藍闇の中
手探りで進む 瞳の輝き失いながら
明けた空の向こう
あなたはもういない
空間がそらを切る
頬に流れる 雫伝えて
たとえこの闇が明けても
くちばしの狭い鳥は飛ばず
今日も囀りながら 地へと堕ちてゆく
湖に住む魚たちさえ
水草に飢え 腹を向ける
それでもなお
明日もまた 生きてゆく
高らかに ラッパ鳴らしながら
生きる証 求めながら
生きていた証 印しながら
それでもなお 生きていく
喪われたのは過去であり 未来ではないのだから
別れのうた ゆり呼 @mizunoart_yuriko
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