第3話 明けない朝に

地上の星が 消えたころ

港の灯火も静かになって


そぼ降る雨も やみかけて

遠くで汽笛が鳴っている


鳥たちもまだ 眠りの中

そよぐ風も 静かすぎて


朝焼けを待つ 私なのに

今日も陽の出を待たず

眠りにつくの


夜はまだ 終わらずに

私の中でため息をつく


朝はもう 過ぎ去って

永遠のように 過去になる


待っていた 再会の日

屑籠のように消えていく


朝焼けすら 待つこともなく

永遠のように 過去になる

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