あとがき・ご注意
このたびは「茜川の柿の木――姉と僕の風景、祈りの日々」をご高覧いただき誠にありがとうございます。
拙作はアルファポリスでライト文芸大賞を募集していると知り大急ぎで書き上げたものです。賞を対象に創作をしたことも期限や文字数を定められて創作したことも初めてです。
当初は姉が亡くなり、それに打ちひしがれた弟が、茜川の柿の木へ行ったところ柿の木は切り倒されていた、と言う終わり方を考えておりました。さらにそこから途中で弟がゆがんだ願望と企みを胸に抱くお話を思いついてしまい、その構成でいったんは完成をさせませした。が、なんだかゆーくんにも姉にも、ゆーくんの彼女(その時は彩子という名前がついていました)にもなんだか申し訳ない気がしてきまして…… また姉が亡くなってからとその後の話がうまくつながっていなくて、そこも不満点でした。
なので後半部を一気に改訂。バッドエンドでしかも後味の悪さをすべて払拭し、このような終わり方にしました。最終話については三本くらい起こしてどれがいいか読み比べてみましたが、えらく悩みました。
最終話のうち一つは「第38話 収穫期――それから」に流用されています。また追補・番外編の「最終話相当 茜川の柿の木と姉」にもう一つの最終話が収録されています。
また、バッドエンドについてはやはり追補・番外編の「第38話相当 彩子」に収録させていただきました。
私は書いていて特定の人物を登場人物に当てはめることは普通しないのですが、今回はちょっと違いました。姉を描写するに従い自然と吉高由里子が頭から離れなくなりました。姉のあの態度、結構合うと思うんですよね。年齢はかなり違いますけど。残念ながら弟については全く何も思い浮かびませんでした。ただ、弟については中二にしては意外と高身長で手足も長い、そしてイケメン、そんな印象です。
そして姉と弟(ゆーくん)。この重度のシスコン弟と重度のブラコン姉は書いていて飽きませんでした。ほんとカワイイ。
「第22話 唇は秋の夕暮れ色」で弟におでこにちゅーをさせるか、それとも唇にさせるか、それともさせまいか、延々悩みましたが最終的にはこのような形に。でも唇にちゅーをしちゃったときのストーリーはとても印象的なものになったのでちょっと惜しい気がします。
この姉弟ちゃんと姉離れ弟離れできるのかな。書いた本人ながらちょっと心配な二人です。
まだまだ拙い私ではありますが、ここに改めまして、拙作をお読みいただいた皆様に深甚なる謝意を述べさせていただきます。この度はまことにありがとうございました!
これからももっと精進します、はい。
◆2021.05.16追記
この度「早春の東京」編を掲載したところで拙作は一応の完結を見ることとなります。このほかにもいくつか書きたいエピソードがあるのですが、それを続けていたらきりがありませんので。
当初はアルファポリスにて2万字強で公開した上で第4回ライト文芸大賞に応募したのですが、この文量では大賞審査に不利になるとの記載が募集要項に追記されましたので急遽大幅な加筆をいたしました。
すると今度は2~3万字であれば短編賞などの特別賞の選定対象になりうるとの記載が募集要項に。
ここまで相当苦労して加筆したので、今さらこの加筆分を非公開にするのは気が進みません。
一方でやみくもに加筆したため拙作全体に大きな歪みが生じているのもまた事実であります。
どうすればいいのか未だに悩んでおります。
いずれにしてもこれからはそういった面をどこまで修正できるか推敲してあがいてみたいと考えております。
また、繰り返しになりますが、拙作をお読みくださった方々には深い感謝の念を述べさせていただきます。さらに、もし投票していただいた方がいらっしゃいましたらこれにつきましても深甚なる謝意を申し上げます。本当にありがとうございました。
私自身の後学のためにも感想など頂戴できましたら泣いて喜びますのでどうぞお気軽に、ご遠慮なくお願いいたします。
それでは。
長倉冬青
◆ご注意
※この物語はフィクションです。登場人物が罹患していた疾病は完全に架空のもので、特定の疾病について思い起こさせるような意図を持つものではございません。
※また、遺骨を墓地以外に埋葬することは「墓地、埋葬等に関する法律」第四条にて禁じられています。ご留意ください。
※野生のアメリカザリガニにはヒトの脳に寄生する
また、加熱の有無を問わず野生のアメリカザリガニを食べる行為は皆様の自己責任のもとで行ってください。
茜川の柿の木――姉と弟の風景、祈りの日々 永倉圭夏 @Marble98551
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