エンディング-2



 ふと、彼の目の前に何かが落ちてくるのが見えました。

 小さな、いえ、巨体のクトゥルフから見ればとても小さな……


 それは、尖った物でした。一枚の板を加工したかのような薄い物で、円形の板から同じ方向に、二本の細い棒状の棘のようなものが出ています。

 所謂、平内簪ひらうちかんざしのようにも見えますが……


 見間違うはずもありません。これは……です。






 コズミックホラーであるならば、この一言を持って締めるべきでしょう。





 彼は……否、彼は来ませり。










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トラックに轢かれた人が異世界に転生できるんだから、タンカーに撥ねられたクトゥルフが異世界転生したって良いじゃない! 九十九 千尋 @tsukuhi

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