過酷な世界に放り出されて

家族が居て、友が居て、彼女が居て。
しかし、主人公の楓夜の穏やかな日常シーンは一転して、とんでもない世界に切り替わる。

ゾンビのような異形が蔓延る世界で、彼は多くの人を失います。

それでも楓夜は進み続けます――全ては、恋人の桃を探すため。
生きているかどうかも分かりませんが、もしもどこかで生きていたら。1人震えていたら……そう思うと、傷だらけになっても止まれないのです。

楓夜の戦闘シーンは、いつもヒリヒリします。
決してチートで戦うお話ではないので、生傷が絶えず……それでも進み続ける楓夜が痛々しく、憐れにも見えます。
次は誰が死ぬのか? ついドキドキしながら見守ってしまいますね。


どうもゾンビの正体は元人間らしいのですが、何者かに妙な手を使われて、異形に変えられている模様。

怒りに燃える楓夜は、果たして黒幕にたどり着けるのか――?

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