舞台としている時代背景もあり、和洋食、新しいメニューを知っている人知らない人の違い、また金持ちなど様々な対比が描かれています。火のついた石炭を車両の先頭部分まで取りに行く描写や車両故障が原因の急ブレーキで皿が割れる描写など、鉄道ならではのシーンもあります。料理や食事シーンに至っては想像をかき立てられすぎて腹が減るほどの説明でした。作者さんの他の作品も読んでみます!
全体的にふんわり優しいのに、話の緩急エグい。 乗客はのんびりと景色を、静かな車内で見よんけど、汽車の真下は轟音でせわしなく車輪駆動しとるようなもん。 作家やなあ。プロの所業やなあ。 ピリつい…続きを読む
カクヨムさんでレビューを書くようになって、時折巡り合うんです。「これ、ものすごく売れっ子のプロ作家さんがこっそり変名で書いてる作品なんじゃないの?!」と思うほどハイクオリティーな一作に。このお…続きを読む
私はこの40年来、鉄道がらみの書籍はたいてい読んできました。しかし、昭和戦前の食堂車の光景を、かくも見事に描き切って物語にされた作品は、初めてです。獅子文六氏の「七時間半」を拝読したことがあり…続きを読む
美味しそうでした、お料理が!コロナ禍以前は、ご当地列車が地域活性化に一役かっていましたが、昭和初期にもあったとは。そして、ハプニングに次ぐハプニング。それも、ただわちゃわちゃしただけのアク…続きを読む
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