あとがき

「Marutadai wa ude wo agenai」


これはわたしの見た夢に出てきた、というか寝ぼけてるときに聞こえたセリフで、クライマックスに菊池という教師に言わせたシチュエーションでもありました。

やけに頭に残り、「これで話を書きたい!」と思ったのです。そのワードから着想を得て無理矢理こねくり回したのが今回のラブストーリー、『丸太朶衣は腕を上げない』です。自分のなかではラブストーリーです。


顔も名前もよく知らない、でも存在は確かに知っていた相手との恋。死んでしまったせいで永遠に叶わないけれど、きちんと出会っていれば実ったかもしれない。

そんな二人のお話でした。

思ったより雰囲気小説に仕上がった感は否めません。

でも、話しかけるのも振り向くのも見つめるのも手を伸ばすのも、好きなひとが相手だと途端にできなくなりますよね。そういうことです。恋愛って不思議で怖いです。


ここまでお付き合いありがとうございました。

両手を挙げて喜んでおります!

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丸太朶衣は腕を上げない 鏡も絵 @MagicalMoeP

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