第66話 完結
魔法騎士達はそれ以降討伐時にお肉を持ってきてくれるようになってる。肉ばかりなのが悲しい所。
そういえば、魔法騎士団塔は治療師が居なくて怪我をした人は少し離れた治療院まで運ばれているそうな。
たまたま訓練場で怪我人が出たと聞いて駆けつけてみれば、血だらけになっていた。私は血だらけに焦ってヒールをかけてしまったけど、後の祭りだったわ。研究室に軽度の怪我人がくるようになってしまった。アーサー曰く、天使に治療して貰ったと騎士達は自慢したらしい。
なんだそりゃ。まぁ、普段研究時々治療、時々食堂のおばちゃんでもいいかな。給料はずんで貰ってるしね。
ようやく、待ちに待った結婚式となりました。長かったようで短かった。
領地から久々に王都にきた母が訪れ、泣きながらギュウギュウ抱きしめる兄を引き剥がして笑っていたわ。
私は王宮のスペシャリストに磨き上げられてウェディングドレスに身を包み化粧を施された。リリーも他の侍女や王宮スペシャリスト達も絶賛してくれたわ。
今日はまだアーサーに会ってない。どうやら兄達が直前まで会う邪魔をしていたらしい。
式が始まり、私は父のエスコートで歩き出す。開かれた扉の先には神父様とアーサーの姿があった。
アーサーと目が合うと、アーサーは固まっていたわ。兄は泣きながら、リチャード達はアーサーの姿を見て笑ってる。
白のタキシード姿のアーサーは世界一格好いいと思うわ。父からアーサーのエスコートに変わり、神父の前に立つ。誓いの言葉を述べてアーサーは私のベールを上げる。
「アイラ、世界で一番素敵だよ」
そう言ってキスをしてくれた。
式も終わり、王宮での披露宴も済ませ、新居に到着。これからアーサーとの新婚生活が始まると思うと、嬉しくも、恥ずかしくも、あるかな。
「アーサー、私を好きでいてくれてありがとう。これからも宜しくね」
【完】
皆様のおかげさまで完走する事が出来ました。
本当に有り難うございます。
書いていて、途中からアーサーと喧嘩してリリーと隣国ダンジョンクリアし、アーサーと婚約破棄になったりするという恋愛要素よりファンタジー要素になったり、コメディ化して作者の考えから離れていったりして何度も修正、修正してようやく完成しました。
更新頻度も高めの設定を心がけました。が、途中、丸1話分誤って消去しちゃったり、更新日時を間違えて登録してしまい、焦ったり悲しんだりした日もあります。
ですが、皆様が読んでくださって本当に嬉しかったです。読んでくださった方々に感謝しかありません。有り難う御座いました。
努力チートの転生令嬢は研究員になりたい まるねこ @yukiseri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます