少年が訪れた異世界は、銃と魔法の世界だった。

迷いこんだ異世界でおたずねものとなった少年は、街を消滅させた魔法と関わるようになり、その惨劇を心に秘めた少女たちと謎を解く旅をつづける。
本作では、その核心の古代魔法の原因となった男の痕跡が、初めて主人公たちの前に露わとなり……

この物語も3章(?)へ。
主人公の少年キーラと、彼とともに旅をするリムとシオン、ふたりの少女。
安定した文体と設定は、すでに私たちが知っている世界での活劇を魅せてくれるような錯覚に陥ります。
鮮やかな戦闘シーンは臨場感あふれ、さながら緊迫した西部劇の一コマみたい。
こういったシーンを描写させる腕前は、実に見事なものです。
読むに値する秀作!