長編小説を読みたい方は是非とも！

　ギ◯スもチートも異能も無し、あるのは前世の経験のみ。　それも、際立ったものではなく、第二の生を受けて振り返ってみれば「ああしとけば、あれもやっておけばよかった」の自省が多々な主人公。

しかし、幼少の頃の魂の共鳴ともいうべき、正に運命の出会いから見果てぬ目標を掲げ努力する様は読んでいて本当に面白い。　本来ならば「お前がラスボス(諸悪の根源)じゃん！？　やってること！」と思えてしまうかもしれませんが、主人公：アイザックのその根底の動機はただ一人の女を、文字通り勝ち取るため。
　重すぎる愛だ……と引かれる読者も多いとは思いますが、私はその過程は読んでいて全く苦痛ではなくむしろ、ここからどうなる！？と期待して先に読み進めていく原動力となりました。

　第一話冒頭のシーンを回収し、更にそこから覇道という名の王道を歩いて行くアイザック。　長編作品がお好きな方に是非ともオススメできる作品であります(｀・ω・´)