相手を見る時のポイントや嗜好は人それぞれ。目鼻立ちや輪郭、髪の様子もあれば首のラインに全体的なボディラインなど。あなたなら、どこを意識して見ますか?
作中の男女たちには、アーティスト特有の視点から見た強い拘りがあった。その部分をいかにして吸収し、自分流にアウトプットできるのか。居心地の良かった殻を破り、新しい自分と向き合うまでの過程を、豊富な芸術的感性で美しく描いた勇気を与えてくれる逸品。
幸せは「こんなもの」なのか、「これでいい」のか、「これ以上がある」のか。読み手も色々と考えさせられる作品です。最初は作品の世界観に浸り、次に人物たちの心情を理解し、その次はバラバラのピースが組み合わさった視点で読み返すことをオススメします。三度読めとはいいません。四度も五度も読んで満足して下さい☆