第7話 神が消えた世界
あなたが信じている神はどこにいるのか。
国連で長年議論されていた、宗教禁止令が採決された。
世界には様々な宗教や神が存在している。
ホモサピエンスは宗教や神を生み出しストーリーをつくることで、人間を統治してきた。
国連一押しのAIのあいーん・シュタインちゃんによると、宗教による分裂、分断、差別、戦争が極みを帯びてくることで、数年後人類が滅びると警告された。
宗教及び神は、原始的な人間が信じる、妄想であり、現代人には大きなリスクであることが明らかにされたのだ。
宗教や神を信じてきた、職にしてきた人々はどうしたらよいのか。
教会やお寺、神社は・・。
国連は、宗教、神を職にしてきた人々に時間の管理人という特別職を与えた。
教会やお寺、神社をブラックホールの出入り口とした。
ブラックホールに向かってなら、何を祈ってもよい。
全て吸収されるから。
時間はそもそも、本当に存在するのか否か分からなくなってきたので、発展的ないかさま商売につながるとAIあいーん・シュタインちゃんは言っている。
よく分からない仕事と場所を提供することで、ホモサピエンスのリーダーは、有象無象の100億人の人間たちを統治することに成功した。
ブラックホール教会(元教会・お寺・神社)に集まる人々は、なぜか行方不明になるという現象により、人口は30億人まで減ったのだが・・。
AIあいーん・シュタインちゃんに丸投げすることで、誰も責任はとらないシステムとなっている。
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