雨宮まみ『40歳がくる！』

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最初の話に書いた通り、このエッセイ「50歳がくる！」は、故・雨宮まみさんの未完のエッセイ『40歳がくる！』にインスパイアされて付けたタイトルである。

「50歳がくる！」はかなり不定期にぽつりぽつりと書いていて、なかなか雨宮さんのようにはいかないものだ、と思いながら、50歳までの日々が短くなりつつあることを感じる毎日だ。

そんな中で迎えた雨宮さんの命日に、『40歳がくる！』書籍化の知らせが届いた。うれしい。うれしいが、冷静に読めるかどうかまだ自信がない。何しろ彼女が旅立ったあの日から、私は雨宮さんの著書を読めずにいる。あれだけ読み返した『女子をこじらせて』ですら1回も開いていない。読んだら泣いてしまうとかそういう話ではなく、本当に開けないのだ。

それでも『40歳がくる！』が連載されていたあの頃の気持ちを思い出すために、書籍を手元に置くだろう。私の40代はかなり早く過ぎ去っていったよ、まみさん。あなたの40代はどんなものになったのだろうか。