ナオミ・ガーランドは自立したい

恋愛や結婚に夢を持たないナオミ。
仮面舞踏会で青年に声をかけられた彼女は、とあることをして距離を取ろうとする。
が、彼女の目論見に反し青年はこう言った。

「そっくりだ。さっきの行動も今の言葉も、記憶に違わずそっくりだ……!」

青年が言うには、ナオミは前世では「姫騎士」で、自分はその護衛兼恋人だった……らしい。
この怪しすぎる青年の名はルード。――なんと、家庭教師であるナオミの、雇用主の息子だった。

「姫、あの夜会の時と同じことをもう一度言います!僕と結婚してください!!今度こそ姫を守り抜きます!!」
「お断りしますっ!!!!」

とても正気とは思えない理由に、外堀を埋められていくナオミ。
だが彼は、社交界では有名な「遊び人」。何か裏があるに違いない。
そもそも、女家庭教師と雇用主の恋愛はご法度なのだ。
仕事を続けたいナオミはこの縁談を破談にするため、頼りになるレッドグレイヴ夫人と一緒にある作戦に出るが…

身分や階級差、人種や男女差別が強く現れる社会で、ひたすら我が強く人情味溢れる人たちでお送りする、ドタバタキュンキュンラブコメディです!

その他のおすすめレビュー

肥前ロンズさんの他のおすすめレビュー3,248