その⑥「発売!」を見守ろう
貴方は頭を抱え、自分自身の無知さ、目の悪さに罵声を発しながらなんとか校正を終え、送り返しました。順調ならば3~4時間の作業でしょうか。
特典SS等も書き終え、最早やることは発売日を待つだけです。
昨今のラノベ市場は「過酷」「1巻打ち切りはざら」「2巻発売保証なし」「刊行点数過多=ライバルは飽和」という死戦場。
最善を尽くしてもなお……生き残れるかは多分に運です。SNSで作者様が宣伝するのを「鬱陶しい」と思う方もおられましょうが、人は溺れそうなら藁を掴むものだと思います。かつてよりも、実売部数自体が減少し続けている今なら猶更です。
ここで、初代編集様の名言をお伝えしておきましょう。
「好きな物を書きたいのなら、まずは売れろ」
至極最もですが……恐ろしく至難でもあります。
最善を尽くし、イラストも良く、これ以上の作品は現状出せません。
それでも……売れないのはざら。貴方がやって来た戦場は、そういう理不尽さに満ち溢れた世界です。
故に送り出した後は祈るしかありません。
人によると思いますが、僕は公女1巻発売時と除けば、それ以降は発売日が近づくにつれ、ナーバスになっていきます。おそらく、大ヒットを飛ばしても不安しかないでしょうね。
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