名刺代わりのマンガ5選 (LaLaオンリー)
無月兄
第1話
名刺代わりのマンガ10選。こういう見出しを、少し前にカクヨム内でけっこう見かけました。
用は、自分の好きなマンガを10作紹介するというものですが、他の方々がやっているのを見て、自分もやってみたくなりました。
諸事情あって、他の方々と比べるとだいぶ遅めの公開となってしまいましたね。
ただ、最近忙しくて10冊書く時間がないので、今回はその半分の5冊を紹介したいと思います。
さらに、自分のマンガ遍歴を考えると、とても5冊では収まりそうにないので、ある縛りを作りました。それは、LaLaのマンガであるということ。LaLaというのは、白泉社発行の少女漫画です。
なぜこの縛りにしたかというと、自分が小説を書く上で最も影響を受けたと思うのが、LaLaのマンガだったから。これらを読んでいなければ、今カクヨムにいたかもわかりません。
それでは、はじまりはじまり~
①天乃忍『ラストゲーム』
自分が少女マンガの沼にはまるきっかけとなった作品です。
主人公は、金持ち、頭がいい、運動得意、そしてイケメンと、全てを備えたパーフェクトな男子、柳。しかし、幼馴染みの地味な女子、九条には、勉強でもスポーツも敵わない。
なんとかして九条に勝ちたい。そう考えた柳のとった作戦がこちらです。
九条を自分に惚れさせる→キッパリとふる→俺の勝ち。
……はい、何かがおかしいです。しかも、惚れさせようとあの手この手を使っても、悉く失敗。お前、少女マンガのイケメンヒーローだよな。そんな残念でいいのか!?
しかしなぜでしょう。その残念ぶりがなぜか微笑ましく、いつか成功するのを、もしくは、さらなる残念ぶりを見てみたい。そう思いながら、生暖かい目でニヤニヤしながら見守りました。
当時は少女漫画なんてほとんど読んだことがなかったのですがたまたまネットでこの作品の存在を知って買ってみたところ大はまり。
少女漫画ってこんなに面白いのがあるのか。他にはどんなのがあるのだろう。そんな感じでどんどん少女漫画を買っていき、今ではそっちがメインになりました。
②緑川ゆき『夏目友人帳』
これに関しては、作品について語る前に、まず自分語りをさせていただきます。
子供の頃から妖怪ものの話が好きで、いつか、妖怪との心の交流的なものを描いた作品を作ってみたいと、ずっと思っていました。
そんな自分の中の理想を何倍もパワーアップさせたようなのが、この夏目友人帳です。
毎回出てくる妖怪達との、時に優しく、時に切ないやり取り。だけどどんな結末であれ、読んだ後は不思議と心が温かくなるのです。
毎回毎回こんなにも泣ける話がありますか!?
あとニャンコ先生が可愛い。不細工なのに、中身おっさんなのに、なぜか可愛い。
アニメも、テレビが六期、映画が二作品も作られるという人気ぶり。
原作がまだまだ連載中なので、今後も新作が作られるのを願っています。
③縞あさと『君は春に目を醒ます』
千遥くーーーーん!!!
…………失礼しました。これを書くために読み返したら、思わず叫ばずにはいられませんでした。
少女マンガ界にイケメンは数多くいますが、中でもトップクラスに好きなのが、この話のヒーロー千遥。
主人公である、小学生の女の子、絃。千遥はその近所に住む高校生で、絃のことを妹のように可愛がっているという、いわゆる歳の差もの。ですが、他の歳の差ものでは考えられない設定が出てきます。
ある時、不治の病にかかってしまった千遥は、治療法が見つかるまでの間、コールドスリープで眠ることに。
眠っている間は体の成長も止まり、ずっと高校生のまま。しかしその間も千遥以外は成長を続け、目醒めた時には、絃も同じ高校生になっていました。
で、二人とも同じ学校の同級生になるわけです。
お兄ちゃんと同級生という、二つの要素を併せ持つヒーロー、千遥。だけど彼からすれば、絃は今も妹。それも、すっごく可愛い妹。その溺愛ぶりは凄まじく、時に重いと言われることもありますが、イケメンの愛は重いくらいでちょうどいいのです。
ですがさらに、メインキャラがもう一人。
弥太郎という、絃のことを好きな同級生。彼を加えての三角関係が出来上がるのですが、ネットの意見を見たところ、この弥太郎の人気が非常に高い。
もちろん自分も好きなのですが、それでも絃とくっつくのは千遥というのは譲れないので、彼が活躍する度に、戦々恐々としています。
いつも楽しく読んでいたのですが、もうすぐ最終回を迎えてしまうそうです。ロスにならないか、今から非常に心配です。
④林みかせ『うそカノ』
主人公すばるが、片想いの相手、入谷くんの嘘の彼女、「うそカノ」になるというお話。
メインの二人ももちろん好きなのですが、それに負けないくらい好きなのが、すばるの妹トモと、それに恋するクラスの男子、時田くん。
時田くんは女の子からの人気も高いイケメンなのですが、そういうことに興味のないトモは、全くの塩対応。そして時田くんは時田くんで、イケメンであるにも関わらず非常ーに残念な子なのです。
トモの気を引くために、少女マンガの定番である、突然のキスを仕掛けた時田くん。結果、トモから殺意を抱かれてしまいました。当然です。
他にも、壁ドンしたら頭突きされ、セクハラと言われ、セクハラと言われ、グーパンされ、死ねって言われ、ストーカーから末はチカン扱い。彼が残念なのはもちろんですが、あまりにも不憫すぎる。
だけどその不憫さがツボにはまり、もっとやってと思ってしまうのです。
しかも、これが主人公とメインヒーローなら、なんだかんだでくっつくと思えるのですが、あくまでサブキャラだけに、くっつかないエンドもあり得ます。果たして彼は、不憫を乗り越え恋を叶えることができるのでしょうか?
⑤ふじつか雪『トナリはなにを食う人ぞ』『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』
今回は特別に、二作紹介します。
内容はと言うと、大学に進学した主人公すずなが、お隣に住む料理男子、瀬戸くんに、料理を習うという料理マンガ。同時に、二人の恋愛模様についても描かれます。
二人がくっついたところで、一旦は完結。それから、大学を卒業して社会人となった二人が同棲するという続編、『~ほろよい』という構成となっています。
では次に、本作の見所です。
恋愛ものって、主人公の恋が叶うところが一つのピークだと思うのです。事実このマンガも、そこで一旦は完結しました。
しかし現実の恋愛は、当然ですがくっついた後も続きます。結ばれた時、生まれてきて一番幸せと思っても、それから二人で、どんどん新しい幸せを作っていくもの。
そしてこの話も、二人な恋人になったところで一旦終わったものの、シリーズを通して見れば、むしろそれからが本番。恋人になった二人の幸せな日々が、これでもかってくらいに描かれます。
最初からラブラブです。ひたすらにイチャイチャします。それが実に素晴らしい!
苦難を乗り越え結ばれるというのもいいですが、結ばれた後の幸せな二人だって、永遠に見ていたくなります。
くっついたらそれがゴールではなく、大好きな人と一緒なら、最高の幸せをいくらでも作っていけるのです。
こんな感じで、5作品の紹介を終えました。他の方がやっていた10作の半分ですが、それでもなかなかに大変でした。しかも、作品の魅力をきちんと伝えられたかどうかわからりません。
それでも、とても面白い作品ばかりなので、興味を持った方は、ぜひ目を通してみてください。
名刺代わりのマンガ5選 (LaLaオンリー) 無月兄 @tukuyomimutuki
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