第2話後編「部屋飲み語り」
第二話後編「部屋飲み語り」
深夜一時 101号室にて
おー、帰ってきた(*゚∀゚*)
「ただいまっす」
「お疲れさん」
「遅かったなもう先に始めてるぜ」
部屋にいるのは顔文字の管理人、風呂から帰ってきた後輩キャラ翔太、シンプル挨拶をするノラオ、男勝りな大和の四人。
管理人と翔太は食材を調達しに海岸へ、ノラオと大和は部屋飲みの準備をしていた。
二人が獲ってきた食材をノラオが調理したものが、彼らの目の前にあるこの水炊きである。
管理人たちは翔太が戻ってくる間、タコわさびをつまみに発泡酒を飲んでいた。
「わるいな翔太。先に飲ませてもらってるぞ」
「いいんですよノラオさん。さて、自分もそれ頂きますっす」
「おう」
ノラオは翔太に未開の発泡酒を手渡す。
プシュッ…!
トクトクとグラスに注いでいる音がする。
泡が溢れそうになっていたのでそれをすする。
「ふぅ…にがい…」
ははは、初めて飲むとそうだよな(o⌒∇⌒o)
「前飲んだ酒は甘かったんだけどなぁ…」
「そりゃあ日本酒だからなありゃぁ」
「まあこれはこれで旨いっすけどね」
そういえば最近お前ら何してんだ(; ̄Д ̄)?
「俺は最近資格取得してな、調理師免許」
「へぇ~…あっ、そういえば言ってましたねそんなこと。調理師免許ってあるとどんなことが出来るんですか」
「飲食店を開くときに食品衛生責任者っていう資格がいるんだけど、その資格を取るには各都道府県でやってる食品衛生協会が主催の講座を受けなきゃならないんだがそれを免除して申請だけで資格を取れる。あとは調理と衛生面の信頼を証明できるくらいかな。」
「ほうほう、てことはノラオさん店開くんすか?」
「いや俺は自身は開いてない」
ノラオはグラスを発泡酒を注ぎながら話を続ける。
「最近できたナインっていう喫茶店があるだろ?あそこのマスターが店を開きたいって言ってたんだが食品衛生責任者の資格をまだ取ってなくてな、そんときたまたま俺が調理師免許の資格を取ってたのを知って「自分が資格を取得するまでしばらく雇わせてくれ」て言われたんで開業の手伝いをしたことはある」
「ノラオは何で資格を取ったんだ?」
「いや、俺も内地にいたときに店開こうと思って取ったんだが、経営がめんどくさそうだったからしばらく使ってなかったんだ」
なるほど…なんかノラオらしいな…(´・ω・`)
「大和はどうなんだ?<最近」
「俺か?俺は家でゲームしてばっかだぜ。最近だとほのぼの系とかが多いな。」
「ぼったくりタヌキのやつっすか?」
「まぁそうだな」
あれぼったくりって言うけど立地を選べて電気代水道代ガス代もろもろ無料で新築一軒家のローン約十万円って破格の値段だと思うんだが(´・ω・`)
「貝殻と果物を売るだけで家一軒買えるって凄いよな実際…」
集合編だと一階三部屋に二階と地下室付きで「屋根、ポスト、ドア壁リフォーム」自由、更に最終的にはリフォームが一日一回無料で合計約570万円って大出血物件よね実際…(´・ω・)
「現実で考えればそうでしょうね……というか管理人さんとノラオさんはゲームに現実論を唱えるタイプなんすね…」
「まぁノラオはともかく管理人さんは経営者の癖が出るんだろうな」
翔太はどうなんだ?( ・ω・)<最近どう?
「自分っすか?自分は最近この島の電波塔でニュースを始めましたよ。」
「ああ、朝7時と昼の12時と夜の7時にやってるあれか」
「そうっす。あれっす。大和さん聞いてるんすね。」
「この島だけにある13番局でやってるやつか」
ああ、あれ面白いよな(゚ω゚)
「皆見てんすね。うれしいっす!」
まあ、あんなテレビ見ない訳ないわな…(;・ω・)
「管理人さんは最近どうなんすか?」
俺?俺はあれよ(; ・`ω・´)
「あれ?」
大人の事情祭りだよ…(´・ω・`)
「「「ああ……」」」
~おしまい~
無人島という有人島にはマンションが建っている 怠け猫 @namake06
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。無人島という有人島にはマンションが建っているの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます