現代のような文明が、なくなってしまった世界の物語です。
人々は機械の昆虫に怯えながら暮らしています。人の手に負えないような、凶暴な機械の昆虫たちは、人という存在を根絶やしにしようとしているのです。
そんな世界で虫狩りとして生計を立てているウルクスは、ある日、怪しい2人組の依頼で目的地までの警護をすることになります。すると2人組は道中で「追手がいる」と言い出します——。
ウルクスはこの仕事で、一般人が知らない世界の争いに巻き込まれてしまいます。ちゃんと選択肢は用意されているのですが、責任感が強いウルクスは、たとえ付き合いが浅い人たちだったとしても、誰かを残して逃げるなんてことはできないんです。
バトルも激しいのですが、襲ってくる機械の昆虫の描写がとても迫力がありました。
そしてウルクスにはつらい過去が。まだ読み始めたばかりなので、今からその経緯なども明かされていくのだと思います。
SFファンタジーが気になる方は、ぜひ読んでみてください。
機械の体を持つ虫がはびこる世界で、ウルクスは虫狩りを生業としていた。ある日、彼の所属する虫狩り寄合所に奇妙なお客がやってくる。客人の依頼をウルクスが引き受けることになり、彼の運命は大きく動いていく――。
まずなによりも、機械虫の描写が見事です。本物の昆虫の特徴が活かされた多種多様な機械虫が登場します。機械虫は人とともに暮らしているものもいれば、人に害をなすものもいます。虫狩りのウルクスが、襲いかかる機械虫をどう攻略していくかも見どころです。
また、物語では敵が次々に現れ、先の読めない展開にハラハラドキドキの連続でした。「あぁっ、もうダメだぁーーーっ!」と、私は何度思ったことか……。それでも道を切り開いていく主人公たちの戦いに、胸が熱くなりました。
機械虫を中心とした世界で生きる人々の壮絶な戦い。
SFやバトルものが好きな方にオススメです。ぜひ読んでみてください!