ホウセンカが弾けたような、真白さんが愛おしい

 作者様が紹介してくださった、「ベル・エポック」も併せて読みました。
冒頭、書き出し一文を読み、「へ?あ・・」「ぶふっっ」吹き出してしまいました。絶品の一文です。こちらは、商業誌ですから、当然のごとく代価を払っての読書。「ベル・エポック」の書き出し一文は、その代価を払っても十分すぎるほどの満足感を得るものでした。
 「私の手も声も」は、真白さん視点で書かれた作品ですが、二年の歳月を超えて、とうとう真白さんが本音を早紀さんに吐露する場面が実にイイ!好きです。
溜まりに溜まった自分の感情を好きな人にぶつけるシーンを読んだ時、ホウセンカが弾けた、そう感じたのです。

おおきた様の作品には、普通のどこにでもいるような女性が書かれてあります

でも、普通の女性にだって、ホウセンカが弾けるような思いが、心に秘められている、それを書かれてあるおおきた様の作品がとても好きです。