【魔導之書】

初めに魔法とは何か

★魔法とは——『己の持つ魔力を変換する行為』

　基本的な定義としては、何かしらの手段をもって、体内に蓄えられた魔力を体外に放出すると同時に、魔力のエネルギーを変換（行使）することで、別のエネルギー・現象・物質を発生させる行為全般を指す。

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例：「水の温度を上げる魔法」

　魔力を使って対象の水分子の運動を激しくする事で、水の温度を上げる。

（魔力エネルギーを熱エネルギーに変換）

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※のちのち『火』『燃える』という現象を取り扱いますが、厳密な話になってくる難しい（完全に理解しきれてる訳ではない）ので、なんとなくや一般的なイメージに則した説明。

★絶対原則として『魔力エネルギー保存の法則』が破られる事はない。

　一般的な魔法士のエネルギーの変換効率は数パーセント程であり、体外（空間中）に放出された魔力のほとんどが自然魔力に変わる。

★『魔法は変換の連続』

　一見複雑にも見える魔法の、その殆どが、単純な現象が組み合わさっているだけである。しかし単純な現象であっても、多数の命令式

例）水球の魔法

　　※空中に水の球を発生して、目標に発射する魔法とする。

①水を生成：魔力を水分子に変換）

②水を空間中に固定：魔力を位置エネルギーに変換

③水を球状に形成（外側から球状に力を加える）：魔力を