原作と私訳の融合、流麗なる文体

流麗で読み心地良く、古文に明るくない者へもルビや括弧の補足で読みやすく整えてくださっている作者様のご配慮に助けられて、最後まで楽しませていただきました。
不勉強から本作に感想を送るのは気後れしてしまいますが、かといって埋没するのが惜しまれるほど魅力的、是非とも多くの人の目に触れて欲しいという願いからレビューを書かせて頂きました。
見慣れない文体を前に敬遠してしまう読者もいるかもしれませんが、読み進めれば内容はわかりやすく、雰囲気に浸ることが出来ます。
姫様の行く末で悲恋かと思いきや、その後の展開があることで過程も含めて読者は美しさに見蕩れていいのだと、優しい安堵に包まれました。
私訳とのこと、幅広く人々に向けて開いて頂けた故に出逢えた物語だと思えます。ありがとうございました。