都会のどこかに、あると思いたい。

友達のモモちゃんは、お洒落で美人。
「美奈、イモいからなぁ。ナメられないかなぁ」
モモちゃんはそう言いながら、目一杯考えてTシャツを贈ってくれた。

10代の背伸びした感じと、キラキラとした輝き。
時や流行に置いていかれても、誰も気にせず通り過ぎるとしても、都会のどこかにそれはきっと眠っている。
あるかもしれなかった、未来が。