純文学短編の傑作

 1万字くらいの港町での少年と少女のボーイミーツガール作品です。この作品の魅力は描写のきめ細やかさと圧倒的な語句の力にあります。絵が交流の題材になるという既に芸術性の見えるところが、少女の内心の少しエロティシズムも挟んだ多彩な言い回しによる描写によって、さらに質感のある物語に昇華されています。なんなら物語性全部抜きにして文章だけでも☆3評価されるべきほどです。
 みなさんも、ぜひ拘られた素晴らしい言葉遣いの数々をご覧ください。

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