此方の御作品は、まるで教科書に載っているかのような美しい文学作品です。個人的には挿絵付きの教科書で読んでみたいと思いました。そして、最後の一文に込められた登場人物の心理描写。端的ながら美しく、見事だと思います。純文学を愛する方におすすめ致します。
海町でのボーイミーツガール、一言で言ってしまうとそうですが全10編に分かれたこの読み切りはとても丁寧に心の機敏さを描いていると思いました。それでいて隠されたメッセージも多く、読めば読むほど儚い少年少女の心が見えると思います。読み終わった時の感覚、人によっては違うかもしれませんが僕は夏の終わりのような感覚になりました。オススメです
1万字くらいの港町での少年と少女のボーイミーツガール作品です。この作品の魅力は描写のきめ細やかさと圧倒的な語句の力にあります。絵が交流の題材になるという既に芸術性の見えるところが、少女の内心の少しエロティシズムも挟んだ多彩な言い回しによる描写によって、さらに質感のある物語に昇華されています。なんなら物語性全部抜きにして文章だけでも☆3評価されるべきほどです。 みなさんも、ぜひ拘られた素晴らしい言葉遣いの数々をご覧ください。