エピローグ

第12話 追憶の後は明るい世界

あの夏の日々を思い出す程に向日葵の前で撮った写真を見たくなった。

あの時の五人は一番笑顔だったのを今でも思い出す。


高一生の夏は俺にとっては忘れない出来事になっていき、その話はたまに出てくる。

結局だがあの夏のことを新聞にするのは辞めた。

明かさないほうが面白いと感じたし、水夏の存在を知られたくはなかった。


あの話も高校で噂になることも無かったし、誰もかも忘れていた。

知っているのは俺ら新聞部だけ。


それで良かったんだっていくらでも感じている。


「和樹行くよ!」


「分かった!」


今日も俺らは佐倉を伝えるために駆け回る、それが俺らの使命だから。


今日は明るい世界になりそうだ。


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城下町の謎と少年少女 さくら ゆい @yui_0830

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