このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(157文字)
読んでいて淡々と感じたのは、ガンッと強く心に残る鬼胎に似たモノでした。悠々として、流れるような言葉によって描かれる世界が、私をより一層怪談の世界に引き込んで、そしていつしかその世界の人々の心に刻ま…続きを読む
血染めの白無垢が鮮烈な印象を残す。裏切りと怒りを描きながらも、澄み切った切なさが染みる良作。
初恋、約束、裏切り……悲しみと怒りと、そして狂おしい程の愛情の中で、乙女は人の姿を失っていく。騙される方が悪かったとでも言うのか?”血染めの白無垢”を纏う花嫁は、哀しくも美しい……
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