雪の結晶のように儚く美しく残酷な物語

 誰かを助ける。誰かに助けられる。
 それはいつの時代でも賛美される行為です。掛け値なしに素晴らしい物語だ。
 では、誰かを助けられなかったとしたら? 目の前で死なせてしまったら?
 それは悲劇だ。
 たとえ死なせた本人から許されても。仕方がないと慰められても。
 心に痛みを抱えてしまう。
 苦しく辛い。でも生きなければいけない。

 でも、この物語が続くならば書かれるのは辛さだけではないでしょう。
 きっと希望が書かれるはずです。
 私はそう祈らずにはいられません。

 この物語の主人公に、幸が訪れることを願います。

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