『シュレディンガーの猫』その不条理と怨念

物語の結末は、発生するまで深い闇の中。
量子力学に例えると、量子的粒子が2つの
井戸に同時に存在している状態である。
生きているものもあるかも知れない。だが
同時に死んでいるのだ。

物語は、クリエイター達の『都市伝説』に
まつわる噂話から始まる。

但し、実際に人が殺されている。
それも 存在しない筈の猫達 によって。
猫の怨念は凄まじきもの。
 だが、それは現実に起きた事なのか。
疑えば 虚 へと収束する。
 そもそも、その 復讐心の在処 とは。
彼は妥当に死なねばならなかったのか。

まさに、怪異 としか言いようがない。
しかも初見の『哲学的怪異譚』だ。


怪異とは。

最初からこの世に存在している。只、
我々には、それを知り得る為の 術 が
足りていないだけで。