性欲過剰人妻ミウラの決して存在してはいけない食卓

作者 和田島イサキ

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★★★ Excellent!!!

冷めた捻くれ女で語られる青春と今。
彼女の見るミウラが愛おしくて、ミウラを見る彼女も愛おしい。
才能とかそういう思春期の苦悩がとても繊細に描写されている。
そんな中で洗剤の青が凄く綺麗だった。

でも、この作品の凄いところはそこじゃなくて…。
ネタバレしたくないし、上手く言えないんですけど、焼畑農業ってありますよね?
アレの燃やしている枯れ草に首を突っ込んだら、こういう景色が見れるんじゃないかな?っていう情景だった。肌がぶわっとなりました。
今のところが凄くいいんです!
…多分、私の伝わらない気持ち伝わらないと思うので、是非読んでください。

11話の「セミはいない」の一文も好きです。

★★★ Excellent!!!

この著者の文章が好きだ。
何作か読んだのだが、これが一番好きかもしれない。

けだし考えてみるに、音読したときの読みやすさ、文意の流転の激しさが読み手を飽きさせないのだろう。

今作に至っては、キャラの関係性や物語の流れすら急転するわけで、文章と物語のフラクタル構造がとても面白い、と個人的には思うわけです。

★★★ Excellent!!!

洗剤でも界面活性剤、とくに食用にも含まれるサポニンとレシチンで作った洗剤は食べられちゃうんですね! 大豆なんかにも含まれてるからその茹で汁も汚れを落とす効果があるなんて知りませんでした! こんな安全な洗剤なら誰だって是非一度は口にしたいですよね!

じゃないんだよ! 洗剤は食えても食うなホトトギス!

饒舌な内省はもはや言わずもがなのお家芸ですが、それが七年に及ぶ醸造を経て今現実に対面する旧友元恋人悪食大女の前で破裂寸前となり洗剤を飲んじまったのはよく理解出来る。かつて手に負えそうにもない少しだけ自分に似たオンナとちょっとでもとっかかりを分かち合うために腹にためた枝(セミ)も七年あれば人間どうにかこうにか消化出来ずとも排泄は為るわけで、それでおしまいに出来たところを会っちゃったんだからもう洗剤いっとくしかないんだな。

シャボンの虹は弱々しい架け橋。みややん、Be strong 強くあれ。