「正しさ」に囚われ過ぎた男の、甘く苦い出会いと別れ

タバコという題材に惹かれ、ふと目に止まったこちらの作品を読ませて頂きました。

終始ビターな雰囲気が漂っており、細かい風景描写からタバコの香りがこちらまで伝わってくるような錯覚を覚えました。

清く正しく、間違ったことをしない主人公。
そんな彼がタバコを吸う女性と出会うことで、自らの在り方を考え直す。
「正しさ」に囚われ続けた男が、最終的に正しくない行動に吹っ切れるという終わり方が、個人的にはとても清々しい読後感を味わいました!

正しくあろうとし続ける人が多い現代社会において、今一度読んで欲しいと思える作品です!


かしこまりこ様。
素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました!