好きな人に好かれることを呪う人もいる

「いい人でよかったね、とりあえず付き合ってみたら?」
「恋人いないの?可愛いのにもったいない」
「あなたも早く幸せになってね」

それがたとえ愛を込めて紡がれた言葉だったとしても、喜んで受け取れる人ばかりではありません。

マイノリティの抱える苦しみを、思い出したくもないであろう言葉を、繕うことなく吐き出されたエッセイです。
もし恋愛のない世界がマジョリティだったなら、作者様もここまで葛藤することはなかったのでしょう。それを「異常」と察知した周りの人が、好奇心で押し付ける「普通」の価値観がグロテスクでした。
わたしたちの周りにいる「理想が高い」と見える人も、もしかしたらひとつふたつ心になにか抱えているのかもしれないですね。

ところで文章は言葉選びがお上手で、詰まるところなく一気に読めました!

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