運動神経皆無でも魔法はオールラウンダーだったので安泰な暮らしを所望します

　辺境貴族の三男として生を受けたエル・シュタイン。
　その世界は魔法という文明が発達し、魔物がいる世界だった。

　シュタイン家で長男や次男は武に長けていたが、エルは運動神経皆無で武術はからっきしだった。三男として実家を継ぐことはほぼ無いため、自分は大陸中を回って旅をすると夢見ていたエルだったが一人で旅をするのに流石に剣も振れないようじゃ危ないため、なんとか強さを手に入れようと考えていた。

　ある日書庫を漁っているときに見つけた魔導書を読んだことからエルはこの世界の均衡を改変しうる程の魔法の才に目覚めることになる。