作業台の上で僕が創る武蔵野

湧き水が多いことで知られてきた東久留米市。
南沢氷川神社から西へ歩みを進める主人公は、水の流れに思いを寄せる。
そして幼少期との視点の違いを、ダイダラボッチの俯瞰と重ねてみた。

家に戻った主人公が向き合うのはサンドアート。
――この砂を使えば、思うがままに景色や世界観を創り出せるのだ。
それはまるでダイダラボッチになったかのよう。
砂の造形、浮かび上がる水の流れ、やがて作業台の上に広がる武蔵野。
枯山水のように静かでゆったりと心が癒される作品だった。

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