命をつなぐ絵の謎は、さいかち窪に湧いている

末期ガンの七十五歳の老画家。
死ぬ前にどうしても描きたいものがあるという。
その謎解きを託された医師は、さいかち窪を訪れる。
そこは、雨の多い秋には湧き水による幻の池が現れる場所だった。

その時、さいかち窪で起きる奇跡。
老画家が探し続けた謎は、はたして解き明かされたのか?
さいかち窪の幻想的な風景が美しい。
ぜひ訪問して、幻の池を見たくなるような作品だった。