身近だけど手が届かない、でも惹かれてしまう推し活

推し活というと、手が届かないものへの憧れというイメージがあった。
この作品で登場する身近な存在は、主人公にとっては手が届かない。
でも主人公は憧れる。
コーヒー香るあの場所に、そして穏やかな笑顔に。

――好きとは違う、どうしようもなく惹かれてしまう感覚。
はっとした。確かに、これは推しだ。
もしかして自分も、いつの間にか推し活しているんじゃないだろうか?
そんな身近な存在を探してみたくなるような、素敵な作品だった。