深夜。眠れないスマホの光を浴びながら会話。 21/8/23

ラフは描けるけど仕上げる気にならないな…


「昨日はラフも描けなかったから、昨日よりよくなってるよ?」


それは原因がわかってることだ。音楽描けてなかったら何にも出てこない。現に…


「電光浴を聴いたらラフが出来たね。私はちょっとひやひやしたよ」


理由は解るが、一応何故か聞きたい。


「電光浴は貴方が本当に心がぼろぼろだったときに聴いてた曲でしょ?だから辛い事も思い出すんじゃないかって。」


あぁ…やっぱりか。その辺は大丈夫だと…思う。電光浴は俺の中では純粋に悲しい思いを『悲しい』まま消化出来る曲で、それ以外の変なものは入ってない。綺麗な箱で、綺麗に出来る箱でもある。


「じゃあ、Time Passing Bellとか、Love Againとかは?前に通話の会話ではLove Againはあまり聴きたくないって言ってたよね?私もそれ聞いてた。」


ああ。Love Againはその時の思いとかが入ってる。大分消えてるから聴けなくはないが、好んで聴きたくはないな。Time Passing Bellもだ。電光浴が特殊なだけだな。

嫌なモノが入ってて聴けない曲は大体把握してるから、聴かなきゃ良いだけだ。その時よく聴いてた曲だから、俺の好みなのは間違い無いんだが…それも新しい好みの曲を見つければいいだけだからな。


「本当はそう思ってないくせに…たまに嫌なモノが入ってるの承知で聴いてるの、私が知らないわけ無いでしょ。」


…あー…


「まぁ克服出来るなら出来たほうがいいから、いいけど。やりすぎないでよ?」


あぁ。すまんな。あとありがとう。


「ん。」



閑話休題。



「ところでさ。」


うん。


「結局あんま絵描けてなくない?」


うん。


「…いや『うん』じゃなくて…」


結局ゲームの比重を落とせてないんだよな。

ゲームに自分の興味の比重が偏ってて、イラストに行ってない。

でさ、俺はイラストを他人の為に描くことが無いんだよ。描くのも優菜だし。他人の需要を満たしてやろうって思考は欠片も無い。だからそこからモチベーションを引き出すことも出来ない。

優菜を描きたいのはなんとなくある。前言った様に意識をズラしたりしなくても絵で残したいのはあるが、今は意識をズラして直接会えば良いかな、ってなっている。


「そんなこと言ってもまずそもそもそんなに話さなくなってるじゃん…通話ばっかりして…」


それはすまん。


「…私とも話してよ。絵は…出来れば描いて欲しいけど、まず話しよ?」


結構珍しいな。そんな事言うの。


「ゲームにハマってる時間が長すぎるの。

私のことも構えー」


子供か。


「元幼女だし?」


いや全ての女性は元幼女でしょ。あとお前の前身は幼女じゃない。


「むぇー」


なんだ突然IQ低くなったな…明日は出掛ける。通帳書かなきゃいかんし。出掛けてる間はお前とだべりっぱなしだ。それでいいか?


「帰ったらまたゲームでしょ」


絵でも描くか?なんなら今日のラフからイラスト作るでもいいけど。


「でも明日になったら守ってくれないじゃん

約束は守ってよー」


確かにな…お前との約束くらいは守りたい。でも何故かゲームするんだよな…冗談抜きに中毒くさいな…


「ゲームのソレは私じゃないんだから、線引きして。たまに私にソレと似たような服とか武器とかつけてるけど。私の事もうちょっと見てよ。」


ぐっ…あぁ…

結構核心突いてくるな…


「そりゃそうじゃん。一緒にいるんだから。」


優菜になってから本当にグイグイ来るようになったな…

いいけども…明日は約束通り生活してみるよ。


「ラフは弄んなくていいよ。服装というか、そういう装飾程度なら私も好きだし。

でも最近のストーリーでどうして貴方と戦」あーーーー

まだ言うなそれは


「えーいいじゃん寝る前に考えて」だああーーー

なんで言おうとするねん。恥ずかしいだろ。


「私達の会話そのものは平気なのにそれはダメなの?」


いやコレもダメだけどね?最初に書いた通り地獄じゃんこんなの。なんで書き出してるんだろうね。


「私の事残したいって気持ちが残ってるんじゃない?イラストと同じ原理。」


イラストのほうがまだ普通に見えるだろうに…


「めっちゃ動揺してるじゃん。打ち間違い凄かった。」


ハア…そーね。もう寝たい…。


「ふふー。

これに懲りたらもっと私にかまえー。」


あーはいはい…善処致しますよ…

電光浴がとんでもない刺激になったな…




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