誘怪

猫耳妖精

第1話

午後1時、夏休み開始の前日だから高校も早く終わって、今は街を歩き回っている。


「vj5けg♪°あにatw—!」

「新しいカフェ?ふーん、そんなの出来たんだ。」

「ga@=○¥28さgj」

「え?この辺?そんな話聞いたことないけど。」

「wl_#38ツそDt-」

「抹茶ラテが売りなんだ〜美味しそう。で、何処にあるの?」

「j5hu」

「ここ?」


 ずっと眺めていたスマホから顔を上げる。

 そこには、







 

 廃墟があった。


「これがカフェ?ちょっとどうい——。」


 もう、遅かった。

 既に足に黒いナニカが纏わり付いて、私は飲まれ始めていた。

 

「えっ?何?えっ?」

「t4€$なハp2*:iFHRvさ」


 ゆっくり飲まれる。

 ソレは嘲笑っているようにも見えた。巣に絡まった虫を見る蜘蛛みたいだと思った。


「い——」







 ゴクン。

 








「——次のニュースです。都内で16歳の女子高校生が、昨日から行方が分からなくなっていることが分かりました。」

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誘怪 猫耳妖精 @Fei1221

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