俺と死神の１００日同棲生活。

大学二年の春。必死の思いで入学した大学での生活も気付けば一年が過ぎていた。
憧れていたような、華々しく、輝きに満ちたキャンパスライフなんてものはなく、俺は灰色の毎日を送っていた。
大学が長引いたある日、普段使わない道で近道をしようとしたその時、俺の運命は大きく動き出した。俺の目の前に広がっていたのは、鮮血を流しながら倒れる人、そして、赤く染め上げたナイフ、それを握りたたずむ女性だった。
だがこの時、俺の視界を、脳裏を強烈に焼き付けたのは、そのどれでもなく、街灯とほんの少しの月明かりに照らされて妖美な笑みを浮かべる彼女の表情だけだった。
この日から、俺の灰色だった日々は真紅に染め上げられ、

俺は殺人犯に一目惚れをした――。


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