死の危機に瀕した時、天才少女は自殺して死神になり、最強の復讐者となった
死神――死が間近に迫った人の前に現れ、大鎌で魂を刈り取る神のこと。或いはかつて自殺した人間。
死神達は自らを殺めた罪を償うため、死んだ人間の魂を集めるという汚れ仕事を押しつけられているが、十二歳の天才少女アザミの考えは違った。
「死神は贖罪者じゃない、復讐者だ」
三年前、高校生の霧島太陽は死神に転生した。
しかし太陽が仕事を受け持つと死亡予定者が何故か死なずに生き残ってしまうため、太陽は他の死神が絶句するほどの劣等生だった。
そんな太陽の前にアザミは現れ、死亡予定者を生存させる能力を逆手に取って運命を変え、自分の復讐を手伝えと強引に誘う。
こうして太陽はアザミを取り巻く大きな事件に巻き込まれていく。
人が自殺するのには様々な理由がある。
ある者はクラスメイトに虐められたがために。
ある者は親から虐待されたがために。
ある者は自らの命を大金に変えるがために。
横暴な強者によって食われ、奪われ続けた果てに、人は死神となる。
だったら死んだ後くらい、食う側に立ってやろうじゃないか。
何故なら我々は死神――人間に死を与える神なのだから。
※一部自殺を助長する展開がございます。お子様が読まれる場合はご注意ください
※性描写までは行きませんが、少女が成人男性に嫌な場所を触られるくらいの描写があります。苦手な方はご注意ください
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