第12話

ムー大陸というのは実際は実在していたか?

定かではない。

ジェームスチャーチワードが残した記述は現在では学術的に否定されている。

しかしながらDr.リーはマンモスケイブはムーに通じる道だと言った。


謎なことを言い出す…


Dr.リーも科学的に根拠をすでに20世紀には否定されているムー大陸などおかしなことを言うものだ。信仰宗教のオカルトチックな話を持ち出すと正直思う。

しかも世界が滅ぶと…。ムーの文明に力を借りる?おかしなことを言う。


大体チャーチワードは世界中の研究者からこっぴどく否定されていて行方をくらましている。


僕はドルフィンバーのカウンターに座り、目を閉じてみた。

そして、一万年前の太平洋の楽園に想いを馳せ、白い鯨やイルカの群れを想像してみる。

マンモスの群れが大地をかけている風景も想像した。しかし。それが2020の世界を救うなどと言うことなど荒唐無稽な話だ。


バンドウイルカの群れは御蔵島という不思議な島で水中で一緒に泳いだことがあった。あれは洋子と恋人同士になって初めての2人の旅行だった。

御蔵島はバンドウイルカの母親が子供を産み育てる世界でも珍しい場所である。

御蔵島からムー大陸があったとされる場所までは数百キロ。


はるかに想像の域を超えたKentuckyからのバンドウイルカの群れへの繋がりはまだよくわからない。しかしながら、Dr.リーの自信を持った言葉は何やらまんざらでもない。

科学的な証明されていない謎は世界中にある。

それと破滅への序章を迎えた世界を救うことは遠い隔たりがあるような、そんな気がしていた。

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狂った季節 セインSK @sane0849

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