危険なラブストーリー?

ごく短い掌編ながら、男女それぞれの視点の対比が効果的に描かれています。
「狩る者」が実は「狩られる者」であり、「狩られる者」が本当は「狩る者」である。
サスペンスタッチの設定ながら、実は男女の恋愛にも通じるのではないかと思います。
息を殺し、狙いを定め、腹の内を探り合い、決定的なタイミングを見計らう。
それぞれ危険な思惑を秘めた男女のラブストーリーとしても読めるのではないか。そんな感想を抱きました。