B級グルメ紀行伝奇小説〜ほろ苦い人生を添えて〜

地味にグルメ紀行としても楽しめる菊池秀行を始めとした90年伝奇風味小説。
魔界都市なんかにハマった諸氏にはとても馴染み深いニュアンスに、唐突に混ぜ込まれる下品和服の小夜子嬢と侠気溢れる使用人(料理人)若松坊のB級グルメの堪能っぷりが面白い。
そんな中にも含まれるほろ苦い海老氏のテイストが良い隠し味に。

伝奇初体験の人にも、懐かしい伝奇を求める人にも、そしてどこかしら心に痛みを抱えてる人にもお勧め出来る一品。

なお私の一推しはトミーです(まだなろう版でしか出てきてないけど)

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