それは世界のやさしさだった

貴理子の頭から降ってきたトイレットペーパーに、青い文字が滲んでいた。
それは『ヴァルプルギスの夜の参加』を問う、魔女の回覧板。
貴理子にはなんの心当たりもない。ところが幼なじみの司は、それを聞いた途端顔色を変え……。


それは世界のやさしさだった。
それでも彼女は、そのやさしさを許さない。
そして、許されないことを望むのでしょう。
前半と後半でガラリと世界が変わる物語です。