概要
何者にもなれなかった人たちへ捧ぐ
1話で完結する小説です
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!思い出させてくれました。この作品は私の青春時代を。
大人って、大人という役割を演じられるようになっただけで、中身は青春時代からそれほど変わっていなかったりしますよね。
未来というのは遥か遠くに見えているのに、近づいてきたらそれが急に【今】になって、そして一瞬で通り過ぎて、二度と触れられない過去に姿を変えてゆっくりゆっくりと遠ざかって行きます。触れられる【今】って、ほんの一瞬なんですよね。
また、過去は二度と触れられないのに、歩んでいるその人生のすぐ後ろに、ずっとある。辛かった思い出も、幸せな思い出も、甘酸っぱい思い出も、触れられない位置に色鮮やかにずっとある。
この作品は読む人間のそんな過去を引っ張り出して見せてくれるような、そんな作品…続きを読む